ハイブリッド型焼結装置(バッチ式)
省エネ・高効率の次世代型
研究に最適な小型装置
SiC電源+パルス電源+サーボプレス
HMS-series
概要
高周波加熱とパルス通電加熱を併用して高温域まで数分で加熱させた後に、サーボプレス制御によるパンチにより均一な焼結が可能です。
ホットプレスに比べて焼結時間が短く、連続焼結が可能な省エネ型SPS焼結装置となります。
特長
- ハイブリッド加熱により焼結処理が早い
- サーボプレス制御により精密なプレス位置の制御が可能
- プレスのトルク管理やワーク抵抗値のモニタリングにより、焼結密度の繊細な調整が可能
- 加熱レシピ・雰囲気及びプレス制御がプログラム連動
- 高周波誘導加熱を併用して低温・短時間・結合材なしでの焼結が可能
技術説明
長年培ってきた高温加熱技術を生かして、高周波誘導加熱とパルス通電加熱の併用と、グループ会社である第一電通製サーボプレスを採用し、従来のSPS(Spark Plasma Sintering)装置やホットプレスに比べ、処理時間が短く連続焼結が可能な省エネ型SPS装置を開発いたしました。
省エネ型SPS装置は高周波誘導加熱とパルス通電加熱を併用することにより、瞬間的に高温度を粒子間に発生させて結合します。従来法に比べ200~500℃程低い温度でも焼結可能で、昇温・保持を含めて約5~20分程度の更に短時間で焼結することができます。それに結合材を添加することなく焼結します。均一な焼結や再現性が向上する為、最終製品の品質向上および製造コストの低減に貢献いたします。
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ハイブリッド焼結の原理
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タッチパネルで簡単に操作ができる
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精密制御のためのサーボプレス
仕様
焼結寸法 | 最大φ20mm |
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加熱温度 | パルス通電+高周波誘導加熱、最高1500℃ |
焼結圧力 | 最大100MPa |
高周波電源 | 最大出力10kW、周波数 13kHz |
パルス電源 | 最大出力 15V、2000A |
従来機との比較
従来のSPS装置 | 省エネ型SPS装置 | |
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加熱 | パルス通電加熱のみ | 高周波+パルス通電加熱 ⇒短時間での昇温、均一な焼結が可能 |
プレス | 油圧プレスやエアープレス | サーボプレス制御 ⇒プレス位置が正確、密度の制御が容易 |
コスト | 大電流 | 低廉な消耗品(カーボン製ホットゾーン) 省電力⇒高周波加熱で温度の安定が早い |
操作 | 手動 | 焼結中に抵抗値のモニタリングが可能 タッチパネルによりレシピ入力が容易 |
応用 | 焼結専用 | 適用分野が多い |